園長ブログ

2016-12-17

メリークリスマス!!

月曜日のアドベント礼拝ごとに、4本のロウソクに一本ずつ火を灯し、こどもたちとクリスマスが近づいてくることを楽しみに待ちながら過ごしています。
第3週目の礼拝の時に、『三本の木』のお話を子どもたちにしました。
 イエスさまが生まれるより前のことです。小さい時からとても仲良しの三本の木が立っていました。
3本にはそれぞれ、大きくなったら~の夢がありました。1本目の木はきらきら光る宝石でいっぱいの宝石箱になるのが夢でした。2本目の木は、王様を乗せるような大きくてりっぱな船になりたいと思っていました。そして、3本目の木はずっとここにいてみんなが見上げるような高くて大きな木になりたい!と夢を語っていました。
それから何十年がすぎました。小さな木たちはすっかり大きくて立派な木になっていました。
夢はかなったのかな~?
1本目の木は、宝石箱ではなく、牛や羊にわらを食べさせる「かいば桶」になりました。2本目の木は、大きな船ではなく、魚を捕る小船になりました。3本目の木は切られたけれど・・・使い道もきまらないまま放ったらかしにされました。それぞれなりたかったものには、なれませんでした。
ところがある日、若い夫婦が馬小屋にやって来ました。そして女の人はすぐ赤ちゃんを産み1本目の木で作られた「かいば桶」の中に赤ちゃんをそっと寝かせたのです。飼い葉おけになった木は、なんだかあたたかい気持ちになりました。そこに、ひつじかいがやって来て、「この赤ちゃんは神の子のイエスさまだ」と言っています。「かいば桶」になった1本目の木は、「え!ぼくは神さまの赤ちゃんをだっこしているんだ」と、とても喜びました。
さて、また少し時間がたって、小舟になった2本目の木が魚を捕るために湖に漁に出ていました。すると、湖に激しい嵐が起こりました。小舟に乗っていた一人の男が、風と湖に「静まれ。」と言うとすっかり静かになりました。2本目の木はこの時、僕の小舟には、なんだかすごい人が乗っているな~と思いとてもうれしくなりました。
最後に、ほったらかしのままになっていた3本目の木は、ある人に引き取られると十字架になりました。そして、ある男がその十字架を背負いました。その男の人は、イエスさまです。神さまがいらっしゃることを、自分が十字架にかけられることで、人々に教えてくれました。ほったらかしのままにされていると思っていた3本目の木も、イエスさまの大切なお仕事のお手伝いできてよかった、と喜びました。
三本の木のどれもが、自分が夢に思い描いたような姿にはなれませんでした。しかし、それぞれがを時を経た中で、自分の思っていた以上のもっとすばらしい形で、みんながお祝いするクリスマスにお誕生するイエスさまのために役に立って、そのことをとても喜んだんだって。よかったね。
というお話をしました。
1月には、2017年という新しい年をむかえます。私たちもいろいろな夢や希望をもって、年を迎えることと思います。その中で、必ずしも自分の思い通りにいかないこともたくさんあることでしょう。
こどもの育ちを見守る場面でも、なんで~!なんてことはありますよね。そんな時にも、こどもたちの未来につながる育ちを祈って待つ大人でありたいですね。何よりも、新しい年の訪れを楽しみたいですね。
新しい年もよろしくお願いいたします。

園長 多胡淳子

 

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