園長ブログ

2019-07-01

対話の時間

園生活に慣れてきた子どもたち!それぞれの育ちの面白さが動き始めた6月のある週末のことです。

ゆり組(年長児)のお母さまから、「実家の庭に大きなカタツムリがいたんです。連れてきたら園で飼ってもらえますか?」とのお話がありました。お子さん自身は、どうしたいと思っていますか?と尋ねながら、自分でクラスのお友達と先生に提案してもらいたいとお話ししました。ゆり組のクラスでの集まりの時間に、その子ども自身から提案があり、すぐに子どもたちの中で、話が進んでいったようでした。大切に育てることができるのか?飼うためには、カタツムリにはどんな部屋を作ってあげたらいいのか?等々、子どもたちの思いは膨らんでいきました。翌日からは、まだカタツムリはいないのに、えさを家から持ってくる子どもがいたり、「連れてきた?」とお友だちに毎朝聞いていたり、図鑑を広げて調べてみたり!と、とても楽しみにしていました。

 そうして、いく日か経ったある朝のことです。

「先生~すみません!カタツムリがいなくなっていて!みんな、楽しみにしていたのに、すみません。」と申し訳なさそうに声をかけてくれたお母さま。「いえいえ、大丈夫です。話を聞いている感じでは、見つけた時にケージに入れていたわけでなかったんですよね?」とお話しすると、「そうなんです。入れなくても、そんなに遠くに行かないと思っていたんですが、探してもいなくて…餌を持ってきて来てくれたお友だちもいたのに、すみませーん!」とお母さま。

「いえいえ、それでよいのです。だって、カタツムリも生きてるんですから~~~♪。飼うことを前提に捕まえられなくてよかったです。このことを通して、また、ゆり組で考える時間が生まれるでしょうから、お母さん!安心してください。」と会話を交わしました。

 その後、ゆり組では、再び話し合いの時が持たれたようです。

 ひとりのお友だちが見つけた『カタツムリ🐌』から始まった対話の時間❕❕実りある時間を子どもたちが過ごせたと思います。ひとりひとりが考え、準備や行動しました。結果としては飼えませんでしたが、その後に、なんで飼えなかったのか?とゆり組でフィードバックしたことや、飼えずに残念だった思いを共有や意見交換できました。そして、人間の思い通りにはいかない生き物の生きる時間があることも知ることもできました。動き出した子どもたちの6月の活動の中で、ゆり組の一場面を見てもたくさんの学びが生まれています。そのことが、子どもたちの生きた経験に変わっていくことが、日々盛りだくさんある幼稚園生活です。

 7月を迎えます。動きの中から、どんな触れ合いが子どもたちから飛び出してくるでしょうね。楽しみです♪

園長 多胡淳子

 

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